『天空に浮かぶ城、竹田城跡へ』page 003

ようやく料金所(入城料500円)までたどり着き、そこからは険しい石段を上がっていき、3、4分で城跡まで着いた。

朝まだき、あたりは、うす闇である。

天守台のあたりには、既にたくさんの人たちがカメラを持って撮影スポットを確保していた。

夜が明けるにつれて、城跡の周りが、すっかり雲海に覆われていた。

下方に視線を当てると、町の灯りも霧に覆われている。

朝ぼらけの中、だんだんと城の石垣が正体を現してくる。

IMG_9955

雲海を背景に記念写真。

今回は時間の都合で行けなかったが、今度機会をみて、立雲峡から臨む竹田城跡の全景を見てみたいと思った。

下りは、案外楽に山城の郷の駐車場までたどり着いた。

帰りの雲海バスに乗りこみ考えたことがある。

『肱川あらしバス』の運行である。

松山を午前五時、肱川あらしを見るための大型バスが、長浜に向かって出発する。

国道378号線の海岸道路を下って右手の伊予灘を見ながら肱川あらし展望台をめざす。

車中では、肱川あらしのDVDが映し出されている。

オプショナルツアーとして、『肱川あらしを漁船に乗って見る体験企画』を用意、参加希望者を募る。

展望台で長浜大橋にかかる肱川あらしを見下ろしたあと、

国の重要文化財に登録された日本最古の道路可動橋、長浜大橋を見学。

すぐ近くには坂本龍馬が脱藩の際、上陸した港があり、四国路最後の夜を過ごした冨屋金兵衛邸がある。

末永邸を見学しながら、幕末から昭和の長浜歴史ストーリーに思いを馳せたあとには、

ふぐの味噌汁付きの朝食が待っている。

このツアーを実現させるためにも、もっともっと肱川あらしの予報を充実させなくてはならない。

さらにどんどん想像が膨らんでくる。

長浜を舞台にした自主映画の作成である。

肱川あらしを背景にした人情の町長浜でのラブストーリ。

高校生らを主人公にした町起こしの物語もいいかもしれない。

映画が話題になれば、長浜の自然や歴史に彩られたセピア色の光景は、注目を浴びるだろう。

さて今回、竹田城跡を見ながら実感したことがある。IMG_9969

IMG_9970ぼろぼろになっても、時の流れに耐え忍んでいる建造物のまわりには、癒しの空気があふれている。

顔にふれてくる色なき風に、優しい香りを感じたし、時を越えて、昔の忘れ物を取りに来たような気もしてきた。

IMG_9951竹田城跡のことは、テレビや写真で何度も見ていたが、実際に足を運んでみないと感じ取れないものがあることを痛感した。

今回の視察へ行く前に調べてわかったことだが、

雲海に包まれる天空の城といえば、あと二つある。

岡山県の備中松山城(現存の天守閣)と福井県の越前大野城(復興天守閣)である。

次回は是非これらをめざしてまた視察旅行の計画を立ててみたい。

 

(おわり)

 

文  濱田 毅  写真  フジワラヒロミ

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